さよなら、ジョンファン。
こんな日が来ると薄々感じてはいた。ジョンファン、本当にありがとう。サンチョル兄さんと君のおかげでぼくは前ほどの偏見を持たないで韓国の選手を見ることができるようになったよ。
去年の1stステージ開幕戦。僕がマリノスのサポーターになるきっかけの試合、君は見事な先制ゴールを決めてくれたね。あの日まで、僕は君に悪いイメージしか持っていなかった。
「たいした実力もないのに『ヒデ以上』を語るビッグ・マウス」
「胡散臭いイタリア戦での勝利」
「Jを海外移籍までの腰掛にする思い上がり野郎」
そんな言葉が、ただの妬みでしかないことを一発のゴールでわからせてくれた。移籍して最初の試合でゴール。君は勝負強かった。
久保離脱後、君は怒涛のゴールラッシュを決めはじめる。圧巻の神戸戦でのゴール。僕はあのゴールを忘れないだろう。そして何よりも、1stステージ優勝を決定付けたのは他でもない君のゴールだった。
坂田との2トップも無敵だった。2ndジュビロ戦でのゴールも忘れない。
残念でならないこと。それは久保とコンビを組む機会があまりに少なかった。完調の久保と君が並ぶ姿をもっと見たかった。敵のDFがビビリまくるのをもっと見たかった。優勝を決めるピッチに君が立つのを見たかった。僕が夢見た無敵のマリノスの前線に君は間違いなくいた。
さらば、アン・ジョンファン。ありがとう、アンジョンファン。僕がサポーターとなる時と同じくしてマリノスにやってきたアジアのストライカー。
by trico_dragon_no_9
| 2005-06-14 02:18
| 横浜F.マリノス