煌く10番二人、新星と巨星の7番二人

b0038792_051043.jpg俊輔の左足が強力なミドルシュートを放った。頭に浮かんだのはミランvsPSVでの印象的なゴール。そう、パク・チソンのゴールだ。美しい放物線を描きながらゴールマウスに消えるゴールは何度も見ているが、一直線に、そしてゴール前でドライブするシュートは俊輔の場合あまり見ていない。世界クラスの豪快なミドル。10番を背負う男は間違いなく、また成長した。
触発されるようにロナウジーニョがDFの人ごみを器用なボールタッチで駆け抜ける。いつも笑顔の彼の顔に笑顔はない。

10番の競演。かくも壮絶なもの。世界のまけず嫌いが好んで背にする背番号。この試合で二人の10番は過去の自分を乗り越える役割を果たし、結果を出した。

b0038792_1234356.jpg物静かながら俊輔も、中田の影に立ち続けることを良しとしなくなった。「前線でボールを支配するのは自分」といわんばかりのワンタッチプレイを見せつける。流れからのミドルシュートと同点弾を導き出すFK。すばらしい結果を彼は出した。
日本の10番の上には巨星とも言える7番がいる。常にリスペクトし続けた10番はこの大会で初めてこの7番に意見し、意見の後に見事な融合を見せた。シャイで長い前髪の向こうに表情を隠していた青年は凛々しい司令塔となった。

2002年。「3R」の末っ子のような存在だったロナウジーニョはいまやセレソンの攻撃のタクトを振る。彼の指揮下でアドリアーノが、カカが、ロビーニョが舞う。「もうロナウドもリバウドも過去のもの」と宣言するかのようなパフォーマンスでゴールに迫る。自らゴールしを決め、ロビーニョを操ってもう1点を引き出した。
セレソンの10番の前には才能あふれる超新星の7番がいる。この試合の中で、ロナウジーニョがはじめて先輩として後輩の活躍をバックアップした場面に遭遇したような気がする。偉大なる先人の10番と9番の不在の中、かれは名実ともに世界の司令塔となった。

2001年のコンフェデと同じドロー。しかしその内実ははるかに濃密で、世界を唸らせる内容だった。
来る2006年、この二人の司令塔の活躍が楽しみでならない。

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by trico_dragon_no_9 | 2005-06-24 01:27 | 横浜F.マリノス