エースへの期待。
ホントなら「エースへの期待」は久保さんにしたかった。
この9番を背負うエースがピッチになかなか帰ってこないことへの複雑な思いは今も変わらない。大宮戦で見せた復活の兆しから、彼はまた雲隠れしてしまった。
絶対的なFWの不在。FWマニアのオイラにとって「フツーのチーム」だったら追いかけるのを止めてしまうほどの大問題。ミランにシェフチェンコがいなかったら好きになれないし、実際相方のインザーギの長期不在は昔ほどチームに夢中になれない原因の一つでもある。
でもマリノスでそれは出来ない。
「久保がいないから・・・」ってんでチームを追いかけるのを止めることはできない。義務でもなんでもなく、マリノスというチームが僕の中でそういう存在となってしまったから・・・。
そんな中、いろんな意味で苦しみ、頑張り、闘っているFWがいる。
背番号11 坂田 大輔
横浜が誇るスピードスター。高速魚雷艇。
「エース」の周りで敵をかき回して、ゴールするのが彼の去年までの持ち味。
正直、ジョンファンが去って久保が戦列を離れ続ける今の環境はその持ち味が出しづらく、苦しんでいるように見える。
「彼は軸となる絶対的なFWなのか?」
点が取れないとき、ふっと思いもした。どちらかといえば「エースの空気」は荒っ削りながら大島の方に感じていたから。大島・グラウか大島・坂田の並びで久保の帰りを待つものと思っていた。
そんな中で岡田監督が彼を「軸」に据えているのではないかと強く感じたのがこの写真。
ゲームが切れ皆が給水へ急ぐ中、監督は直々に彼を呼びとめ動きに指示を出していた。試合中に大サンやMF・DFの誰かを呼ぶことはあってもあまりピッチにいるFWを呼んで細かな指示を出す岡田監督の姿の記憶がないから・・・
そんな彼には本当に「一段上のFW像」を心に描きながら頑張って欲しい。
彼をはじめてみたときに直感的に「インザーギみたいだな・・・」って感じたあのイメージを突き詰めて欲しい。
裏を突くスピードはもちろん、チャンスにDFの死角に消えて一気に前に出る動きとか、泥臭く倒れ込みながらゴールを決めるとか・・・失敗を恐れずシュートを放って欲しいのだ。
11番でありながら今の君には9番の逞しさも欲しいのだ。
がんばれ、サカティ。
by trico_dragon_no_9
| 2005-09-27 00:12
| 横浜F.マリノス