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b0038792_1343910.jpgなんちゃって戦術編です。評論家みたいなこと苦手だけど。ちょっと書いてみます。

トルシエからジーコに代わって一番強く感じたことは前線と最終ラインまでの距離が明らかに伸びたということ。トルシエ時代のガチガチなシステムは試合を進める上で「総じて80%の力は出せる」システムだったように思える。

「より攻撃的に」「自由な発想で」「個の力」
ジーコの登場以来何度となく語られたアイコンだ。実際はどうだっただろう。
爆発的な得点力を発揮した試合はあっただろうか?常に綱渡りの試合運びで華麗なる(?)ロスタイムショーで勝利を演出した感が強い。(同時に角澤絶叫がよみがえってくるんですが・・・)

安心できる試合運びはあったか?インドのようなよっぽどの格下でない限り、そんな試合は見れなかった。
自由な発想で試合を行ったことはあっただろうか?常にどんな約束事でいくのか確認しあい、何度も試行錯誤していた感が強い。それも基本戦術でだ。ベースとなる戦術もなく、また状況に応じた戦術の共有もなかった。自由な発想に至る余裕もないまま、この問題の最終的なバグとしてオーストラリア戦の「小野投入」が出てきたのだと思う。

ジーコの用兵が「攻め」を意味するのか、「守りきる」ことを意味するのか、言葉なしで通じさせる手段となることはなかった。ジーコに「前に行け」といわれた小野はもう1点取りに行くことを意識し、中田は守りながら機を見てカウンターを仕掛けることを考え、最終ラインの宮本はボールを回して1点を守りきることを考えていた。その意識のずれがポジショニングのずれを呼び、失点を重ねる結果となった。
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「個の力」は言わずもがな、である。今大会でいくつも出ているミドルレンジのシュートは唯一中田のシュートが枠に行っただけである。効果的なサイドチェンジもなかった。ただ今回の代表のすべてが日本の最高峰だとは思っていない。特に前線と最終ラインについては。

そして90分戦いきるスタミナの欠如がもっとも大きな敗因だったといえる。先制点を守りきれないことも、追加点を狙うためのスペース作りの動きもこのスタミナ、すなわち走力にかかっていると言える。川渕キャプテンが自身への責任追及を逃れるためのカードとして切ったオシム氏はこの部分の強化に長けている。そして若手の育成も上手い。

ここにスタミナ自慢のハユマや栗原、北京世代のマイクに秋元、忘れ去られたアテネ世代から大久保や松井、田中達也、那須に今野といった選手が育て上げられたら・・・

まぁ、前を向こうじゃないか。
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by trico_dragon_no_9 | 2006-06-25 02:19 | 日本代表
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ドイツでの日本代表の闘いが終わった。この4年間、オイラはどんな気持ちで日本代表と向き合ってきたのか。そして、この結末に何を得たのだろう。

深い愛情があったとはいえない。
蒼いユニフォームに対して強い思い入れを持つことがなかったように思える。いつも何かに満足できず、常にエクスキューズを求めていたように思う。
この4年間で一番素直にジーコが率いる日本代表に魅せられたのは2004年の欧州遠征とアジアカップの時期だったように思える。前者は久保のゴールに魅せられ、後者はチームのミラクルに魅せられた。

2004年、本格的にF.マリノスを愛するようになって以降、「ジーコ」「鹿島」といったアイコンによって代表を真っ直ぐに見れなくなっていたような気がする。久保の理不尽な召集や松田の生殺し、よくわからない鹿島の選手の登用(本山のFWとかどこまで効果的かわからない中田浩二の召集)、そしてフレッシュな顔が現れない日々。
ドイツの現地に行くまで、蒼いユニフォームが特別になることがなかった。そんな4年間だった。

蒼いユニフォーム。日本サッカーの夢。
ドーハの悲劇を見てから、オイラの中でサッカーは特別な存在になった。今から思えばつたないサッカーとしか云えないあのサッカーに夢を託し、アメリカ行きが消え去ったあと、胸の中に消えない何かが残った。
Jリーグが開幕時の勢いを失い、魅力あるチームを見失った時期でも日本代表は特別だった。
加茂さんが散り、岡田軍神が何の準備もなく引き継いでやっとの思いで辿り着いたフランス。あの時も複雑な思いで日本代表を見ていた。カズの落選で素直に見れなかったことを思い出す。
ただ、FIFAアンセムが流れ、あのユニフォームが入場してくると心が昂ぶったことには変わりはない。

トルシエに率いられた蒼いユニフォーム。
何が面白かったのだろう?思い出すことはJリーグをあまり見なかった自分にとってあのチームは日替わりでヒーローが生まれていたように思える。鈴木隆行の登場がとてつもなく衝撃的だったことを覚えている。

でも、俺は熱かったか?即座に全くもって熱くなかったと言い切れる。

今と決定的に違うことは試合を見るスタンスだ。あの当時、明確にその理由が語れないほど愛したチームはなかった。勝利を願い、歌い、跳ねることはアリエナイことだった。F.マリノスに出逢い、すべては変わった。熱く応援することに喜びを覚えた。そんな中で日本代表をどんな位置に置くべきか、悩んだことは事実だ。ましてや愛する選手の不遇を見て、どうやって愛すべきか悩んだ。
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久保の落選以降、本大会が始まるまで日本代表は自分の中に存在しなかった。ユージがいたけれども、ジーコへの不信がすべてを覆っていた。落選してしまった久保とその久保を気遣う、同じくジーコに冷遇された松田にシンパシーを覚えつつナビスコカップを闘った。
そんな中で久保のゴールに救われた。2試合連続で決めた久保ゴールにすべてのわだかまりを流すよう促されたような気がする。

やっとサムライブルーを普通に眺めることができるようになった。テンションはあがった。しかし最初に目にした試合はオーストラリア戦の負け。脱力感。しかしマリノスの負けのような重さがない。重さを感じないことに違和感を覚えた。やはり日本代表を愛していないのか・・・?

b0038792_0362491.jpg苛立ちだけは募った。mixiの日記を読み返してみてもいろんな感情が入り乱れているのがわかる。
ジーコが諦めたようにやつれていることに怒っていた。「落武者」と嘲笑しつつも怒っていた。そして何度も負け試合を悔やみ続けるマスコミに怒った。終わった試合は何を言っても帰ってこない。駒野が受けたファールについて騒いだって何も変わりはしない。それがフットボール。それすらわからずコメントする文化人に嫌気がさした。

すべてをリセットするつもりで横浜の町へ出かけた。敢えてサッカーと関係ない友人と出歩いたものの、アディダスショップも、街中もサムライブルー一色。
ささやかながら誰もが皆、日本代表に期待しているのだ。普段スタジアムに来ない人も。だとしたら・・・スタジアムに通うものはどうすればいいのか?知らん顔なんかできない。
そんな横顔を悟ったのか、友人はサムライブルーパークに行くことに水を向けてくれた。余程、日本代表のユニフォームに反応してたんだろう。

クロアチア戦前のサムライブルーパークは雨の中。人も少なく、やたら陽気なミュージシャンが歌を歌っていた。まったく日本代表に関係ない歌。

その歌の後、スクリーンにドーハからの歴史がダイジェストで流れた。それもサポーターの歴史だ。ジョホールバルの歓喜。ワールドカップ初の勝ち点。その後ろで青い旗をスタンバイし戦うサポーター。心が動いた。
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日本代表の青いユニフォームは「ジーコ」だの「鹿島枠」だの「わけわからん用兵」といったアイコンで遠くに置いてはいけない。そんなこともすべて含み、怒りつつも心の深いところで感じる愛に素直でなければいけない。FIFAアンセムとともに現れるあのユニフォームに高鳴る鼓動はなんだ?どんな試合でも負けると心のど真ん中に残るわだかまりはなんだ?
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みんな、日本代表を愛している。だからこそ不甲斐なさに怒る。
ただ戦犯探しのような論評や諦めの論評に同意することはない。長い日本代表の歴史の中できっと何か意味をもつドイツの日々。
この大会であのブラジルから先制点を奪ったのは日本が最初だ。輝ける何かを持っている。

だからもう一度、前を見ようと思う。
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by trico_dragon_no_9 | 2006-06-25 01:13 | 日本代表
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「磐田では点を取られないように頑張ります」「次も頑張ります」
直樹と久保さんはそんな約束をしていたっけね。1stレグのあと。

ヤマハスタジアムだっけ、初めて行きましたよ。清水よりはるかに遠いくせに本当にみやげ物も何もない、つまらない町。シラスコロッケがなかったら本当に「その土地」を感じることもないような町。オフィシャルショップからは延々NHKのワールドカップイメージソング(オレンジレンジかなんかのヤツ)が流れてて、「代表選手がいなければウチはつまらないチームです」ってことを宣言してるようなチーム。

こんなとこに負けるわけに行かないだろ。こんなところにダブル喰らった去年の借りはさっさと返すに決まってるだろ?
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開門。闘志満々で立見席に入っていく俺たち。反対側には・・・人がいない。なんだよ、サポまでもが「代表選手がいなければつまらないチーム」って認めてるんかよ。オーロラビジョンからは代表戦のパブリックビューイングのお知らせ。今日のこのチームの指揮官は「アテネ経由ドイツ行き」の指揮官。しかしどうだ?ドイツのピッチに彼がアテネに連れてった選手はどれだけいる?そんなチームのサポーターは彼の手腕をどう考えているのだろう?

そんなよそさまのことはほんとはどうでもいい。前日に轟沈した赤い軍団もどうでもいい。
俺たちが勝ち上がる。最後まで勝ち残る。ただそれだけ。それだけを考えていればいいしそうすれば応援に迷いは生まれない。ハナから負ける気がしない。こんな気分、いつ以来だろう。
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職人が帰ってきた。前線の便利屋。磐田の右サイドが簡単に崩壊していく。たまらず茶野がファールして一発退場。オシムと袂を分かった村井・茶野の二人は最悪な形でワールドカップを迎えた。一人は不運な負傷。もう一人は自分自身の凋落の中で。
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つまんない街の思い出を楽しくするには俺らのチームと俺らが頑張らなきゃいけない。チームと一緒に少しずつ調子を取り戻してる俺たち。久保が前の試合でいろいろな気持ちの整理をさせてくれたからおいら自身も迷ってない。
そして久保ゴール。1stレグに続いて連続。惜しいノーゴール加えりゃ3発。オイラの中では3発決めてることになってるけどね。
そして人間力は見事に辞任。磐田の監督を辞任に追い込むのは2人目。まぁ内容的には2004年の方がよかったことは否めないけど、それだけのパワーは見せたってことだね。

こんな感じで中断に入りましたよ。気分はいいな。ワールドカップもフツーに見れそうです。
ユージ、がんばれよ!!!
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by trico_dragon_no_9 | 2006-06-09 22:56 | 横浜F.マリノス
b0038792_0514049.jpg通信士:副官殿!ここんとこ一切司令部発のの発表が封鎖されておりますが、何か重大な問題でも発生しているのでしょうか?

副官:・・・聞くな。その件は聞いてくれるな。

通信士:はい?

副官:長官は長きにわたりご乱心なのじゃ。困ったものよ・・・

通信士:あぁ・・・この間も朝早く司令部の前でゲロってましたね。

副官:えぇぇぇぇ!フツーに見られてるのか!?あのアンポンタン!

通信士:ゲロりながら「博多のおとこなーらー♪」って歌う豪気なお方ですから・・・

副官:知らん!俺はもう知らん!なんでこんなんが長官なんじゃ!ったく!浦和戦のあと魂の抜け殻のような顔して「明日のジョーってこんなかんじ?」とかわけわからんこと言うは背番号9を見るとそのままどこかに失踪するは・・・手ぇつけられんわ。

通信士:・・・う・・・うしろ!

長官:おはよう諸君。司令部の業務は滞りなく進んでいるかね?

副官:・・・えぇ。あなた意外は。

通信士:(あー、言っちまったよ、この人)

長官:えー?なーに?どーしたの?

副官:あんたねぇ、長官の立場忘れて将兵の前で平気でゲロったりせんでくださいよ!どーいうつもりですか!?

長官:・・・長い闇の中にいたのだ。漆黒の闇だった。9番を見るのがつらい闇だった。

副官:艦隊の指揮は私が執っていましたが・・・どこにいたんですか!?

長官:・・・最前線。酒断ちして最前線行って、久保艦長の激励に行ってきた。しかし・・・感動的な支援艦隊のコールだったな。泣いちまったぜ。久保艦長、出るなんて思ってなかったよ・・・。
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副官:な・・・また私を司令部に置きっ放しにして最前線に、それも単独行動で行かれたんですか!!ずりーよ!まじ!

長官:こんなにね、全隊員の思いがひとつだったのかと思うとね、うれしくてうれしくて涙出てくらぁ・・・。タッチラインに久保艦長が立ったとたん、涙腺ゆるんじまったよ。
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副官:・・・で、またでろんでろんに酔っ払うまで酒飲んでたんですか?

長官:いや・・・な。浦和戦で気持ちが切れたあと、いろいろ考えたんよ。どうして失点がかさんだとはいえ、気持ちを強く持ち続けられんかったのかって。悩んで飲むとまた無間地獄のループに陥ってでろんでろんに酔っ払って答えなんかでなかったんよ。で、出撃前に「一切酒飲むのやめよう」って思って操縦士つけないで自分で長官機飛ばしたわけ。

副官:・・・それなら飲めませんもんね。

長官:そしたらさぁ、なんだか世界が変わって見えたんよ。で、あのエンドレス久保コールを支援艦隊が放ったでしょ?もう・・・最高で・・・

副官:松田艦長も男気全開だったんでしょ?
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長官:もうさぁ、久保の凹み具合を一番気にしてるわけよ。自分だって無念だったと思うんだけどさ。守備でミスったときは「どーすんだよ、実際」って気持ちがよぎりそうだったけどさ。きっちり反撃の狼煙上げてくれたし。

副官:で、磐田侵攻作戦はどうされるんですか?

長官:また長官機で飛ぶつもり。わりぃけど留守頼む。

副官:・・・まぁ・・・あほみたいな酔っ払いになられるよりそっちのほうがいいから。任せます。

長官:さんきゅー

通信士:(この艦隊の指揮系統・・・絶対変だ!!)

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by trico_dragon_no_9 | 2006-06-05 01:34 | 横浜F.マリノス